※公式情報の確認日:2026年9月26日
「PFAS(ピーファス)のように小さい物質でも、ウォーターサーバーのフィルターで減らせるの?」と気になる人は多いでしょう。
結論からいうと、ハミングウォーターの公式サイトでは、PFASのうちPFOS・PFOA・PFHxSを除去対象として掲げています。ただし、ここで大切なのは「PFASは小さいから、フィルターの穴より大きいか小さいかだけで決まる」と考えないことです。浄水には、細かな粒を通しにくくするしくみだけでなく、活性炭に物質を吸着させるしくみなども関わります。
この記事では、PFASの大きさのイメージ、浄水の考え方、そしてハミングウォーターが公表している試験情報を、わかりやすく整理します。

先に結論
- ハミングウォーター公式は、PFOS・PFOA・PFHxSを除去対象として公表しています。
- 公式ページでは、JIS規格の17項目とJWPAS Bなどに準拠する14項目を合わせた31項目について、80%以上の除去をうたっています。
- PFASはひとつの物質ではなく、多数の物質の総称です。公式に記載のないPFASまで同じ性能とは言えません。
- PFASごとの除去率、試験水の濃度、試験機関名は、確認できた現行の公式公開情報では個別に示されていません。
- フィルターは総ろ過水量1,800L、交換目安は8か月です。性能を考える際は、交換時期を守ることも条件になります。
PFASとは? とても小さい物質のグループ
PFASは、人工的につくられた有機フッ素化合物の総称です。PFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)、PFHxS(ピーエフヘキサエス)など、性質が少しずつ異なる物質が含まれます。つまり、「PFASの大きさ」や「PFASの除去率」をひとつの数字で言い切ることはできません。
分子の大きさで見ると、PFASはナノメートル(nm)級です。1nmは10億分の1メートル。髪の毛、花粉、細菌、ウイルスと比べても、ずっと小さいスケールです。

「フィルター=網目」だけで考えると、なぜ誤解しやすい?
フィルターというと、ざるや網のように「穴より大きいものを止める」イメージがあるかもしれません。これは、砂・さび・濁りのような比較的大きい粒を考えるときには役立つ考え方です。
しかし、水に溶けた小さな物質まで考えると、浄水はもっと複数のしくみで成り立っています。たとえば活性炭は、表面や内部に非常に多くの細かな空間を持つ素材です。水が通る間に、物質の性質に応じて表面にとどまる「吸着」という働きが期待されます。
米国環境保護庁(EPA)も、PFASの低減技術として活性炭吸着、イオン交換樹脂、高圧膜を挙げています。ただし、活性炭での働きは、PFASの種類、活性炭の種類や量、水の流れ方、水中のほかの物質、使用時間などで変わります。したがって、活性炭を使っているという説明だけで、すべてのPFASに同じ効果があるとは判断できません。

ハミングウォーターで確認したい4つのポイント
PFAS対応を比べるときは、「フィルターの細孔径」だけで結論を出さず、次の4点をセットで確認しましょう。
- 対象物質:PFOS・PFOAなど、どの物質名が書かれているか
- 除去率:何%低減・除去とされているか。物質ごとの数値か、まとめた表現か
- 試験条件:規格、通水量、試験水の条件、初期性能なのか使用後も含むのか
- カートリッジ条件:総ろ過水量と、交換目安を守る必要があるか
加えて、「誰が試験したか」も見ておくと、資料の読み取りがより丁寧になります。メーカーが規格に準拠した試験結果を公表しているのか、第三者試験機関名まで公表されているのかを分けて確認しましょう。

公式情報ベースで、ハミングウォーターのPFAS対応を整理
確認したハミングウォーター公式の「安心の浄水性能」ページと2025年8月のリーフレットでは、次の内容が公表されています。
| 確認項目 | 公式情報で確認できた内容 | 読むときのポイント |
|---|---|---|
| 対象物質 | PFOS・PFOA・PFHxS | これら3物質の記載は確認できました。PFAS全般を一律に保証する表記ではありません。 |
| 除去性能 | JIS規格17項目と、JWPAS Bなどに準拠する14項目、計31項目を80%以上除去と記載 | 現行公開資料では、PFOS・PFOA・PFHxSそれぞれの個別除去率は確認できませんでした。 |
| フィルターの構成 | 活性炭を用いたフィルターと、活性炭+中空糸膜を用いたフィルターの2本 | メーカーは2段階式(Wフィルター)と説明しています。細孔径だけで性能を判断しない理由の一つです。 |
| 総ろ過水量 | 1,800L | 公式資料にあるフィルター性能の条件です。 |
| 交換目安 | 8か月ごと | 交換時期を過ぎたフィルターで、同じ性能が続くとは読み取れません。定期交換が前提です。 |
| 試験の位置づけ | JIS S 3201試験結果、JWPAS Bなどに準拠する試験結果・その他自社試験結果と記載 | 現行公開資料では、PFASごとの試験水濃度・通水条件・試験機関名を個別に確認できませんでした。 |
ここまでの情報から言えること
ハミングウォーターは、公式にPFOS・PFOA・PFHxSを除去対象として挙げ、31項目について80%以上の除去を示しています。そのため、公式に記載された対象物質について、定められたフィルター条件で除去性能を確認している製品と説明できます。
一方で、これは「どんなPFASでも完全に除去できる」「どの家庭の水道水でも同じ数値になる」という意味ではありません。PFASは種類が多く、水質や使い方も家庭ごとに異なります。また、公式ページで個別の試験条件が見当たらない項目は、公表確認できずと捉えるのが正確です。
図解でおさらい:PFAS対応はこの順番で見る
- PFASはナノメートル級の小さな分子を含む、たくさんの物質のグループ
- だから、フィルターを単なる網目として比べても答えは出ない
- 吸着材や膜など、浄水の組み合わせと対象物質を見る
- 最後に、公式の除去率・試験条件・総ろ過水量・交換時期を確認する
この順番で見ると、「細孔径だけでは判断できない」理由と、公式試験が大切な理由がつながります。
まとめ
ハミングウォーターは、公式情報でPFOS・PFOA・PFHxSを除去対象として公表しています。PFASは非常に小さい物質を含むため、フィルターの「穴の大きさ」だけで可否を決めるのは適切ではありません。活性炭への吸着など、複数のしくみと、実際の試験情報を合わせて見ることが大切です。
ハミングウォーターを検討するなら、対象物質、80%以上という公表値の範囲、総ろ過水量1,800L、8か月ごとの交換目安をセットで確認しましょう。お住まいの地域の水道水について不安があるときは、ウォーターサーバーの情報だけに頼らず、自治体・水道事業者が公表している水質情報も確認するのがおすすめです。


