※公式情報の確認日:2026年9月26日
楽水ウォーターサーバーを検討していて、「PFASも除去できるの?」「UFフィルターとROフィルターでは、どちらを選べばいい?」と気になっている人もいるでしょう。
結論からいうと、楽水の公式製品仕様では、標準フィルター構成に「PFAS等除去対応」と記載されています。また、一部の機種ではROフィルターに対応しています。
ただし、「UF膜の穴よりPFASのほうが小さいから、UFでは除去できない」と単純に考えるのは適切ではありません。楽水の標準構成はUF膜だけで浄水するのではなく、セディメントカーボン、UF、ポストカーボンを組み合わせたシステムです。PFAS対応を考えるときは、膜の数字だけでなく、吸着材を含む構成と、メーカーがどこまで試験情報を示しているかを一緒に見る必要があります。

結論|楽水公式では標準フィルターも「PFAS等除去対応」
楽水の公式製品仕様では、冷温水の水道直結/給水タンクの製品群について、次のフィルター構成が掲載されています。
- セディメントカーボンフィルター
- ウルトラ(UF)フィルター
- ポストカーボンフィルター
この欄に「PFAS等除去対応」とあります。つまり、公式の表記上は、PFASが気になるなら必ずROにしなければならない、という意味ではありません。
一方、ROに対応する機種と、対応しない機種があります。PFASだけでなく、残したい成分、設置したい機種、日常の使い方まで含めて選ぶのが現実的です。
この記事の結論
- 楽水公式は、標準フィルター構成を「PFAS等除去対応」と記載しています。
- ただし、公式公開ページでは、PFOS・PFOAなど対象PFASの物質名、個別除去率、原水濃度、総ろ過水量、PFAS試験の機関名は確認できませんでした。
- UFとROは「対応・非対応」の二択ではなく、浄水のしくみと残りやすい成分が異なります。
- どちらを選ぶ場合も、カートリッジの交換条件と、契約する機種の公式仕様を確認しましょう。
そもそもPFASはどれくらい小さい?
PFASは「有機フッ素化合物」の総称です。代表例にはPFOS、PFOA、PFHxSなどがあります。ひとつの物質名ではないので、すべてのPFASを同じ大きさ・同じ除去性能として扱うことはできません。
分子単位で見ると、PFASにはナノメートル(nm)級のものがあります。1nmは10億分の1メートルです。髪の毛、細菌、ウイルスと比べても、非常に小さなスケールにあります。
※図内の「約1nm」は大きさをつかむための目安です。PFASには多数の種類があり、すべてが同じ大きさではありません。
UFフィルターの「0.1µm」とPFASの大きさを、単純比較してはいけない
楽水公式は、ウルトラフィルターについて、ウイルスなどの微細な粒子や雑菌など「0.1ミクロンまで」の物質を除去し、ミネラル分は残すと説明しています。0.1µmは100nmです。
PFASをナノメートル級の分子として見ると、数字だけではUF膜の目安よりずっと小さく見えます。しかし、ここから「PFASはすべて通過する」と結論づけることはできません。楽水の標準構成はUF膜だけではなく、カーボン系フィルターを含む複数段階の浄水システムだからです。

楽水のUF方式では、活性炭を含むフィルター構成も重要
セディメントカーボンフィルター
公式では、水道水に含まれる残留塩素、溶解性鉛、トリハロメタン、土・砂・ホコリなどを吸着ろ過すると説明されています。
ウルトラ(UF)フィルター
公式では、ウイルスなどの微細な粒子や雑菌などを除去し、ミネラル分は残すと説明されています。
ポストカーボンフィルター
公式では、活性炭の吸着式を利用し、最終的に残ったにおいなどを除去すると説明されています。
つまり、楽水のUFタイプは「UF膜だけで浄水するサーバー」ではありません。物理的なろ過とカーボンによる吸着を組み合わせた構成です。
米国環境保護庁(EPA)も、PFASの低減技術として、活性炭吸着、イオン交換樹脂、高圧膜を挙げています。ただし、活性炭の働きはPFASの種類、水の流れ方、ほかの物質、使用時間などで変わります。「活性炭がある」だけで、すべてのPFASに同じ性能があるとは判断できません。
ROフィルターはどんな方式?
ROはReverse Osmosis(逆浸透膜)のことです。水に圧力をかけて非常に細かな膜を通す方式で、水中に溶けた多くの物質を低減しやすい特徴があります。
EPAはROやナノろ過などの高圧膜を、PFAS低減に用いられる技術の一つとして紹介しています。ただし、実際の性能は対象PFAS、水質、装置設計、通水条件、フィルターの使用状態などで変わります。ROという方式名だけで、楽水の特定機種についてのPFAS除去率を言い切ることはできません。
ROとUFでは何が違う?
| 項目 | UFを含む標準構成 | ROフィルターを使う構成 |
|---|---|---|
| 主な考え方 | UF膜とカーボン系フィルターを組み合わせる | 逆浸透膜による高圧膜ろ過 |
| ミネラル | 公式はミネラル分を残すと説明 | ミネラルなど溶解した成分も低減されやすい |
| PFASの公式表記 | 製品仕様に「PFAS等除去対応」と記載 | 対応機種あり。ただしPFASごとの公式比較値は公表確認できず |
| 機種の選択 | 複数の製品群で採用 | 対応機種・条件を申し込み前に要確認 |
| 見るべき資料 | フィルター構成、対象物質、試験条件、交換時期 | 同じく、対象物質、試験条件、交換時期、機種対応 |

重要なのは、「UFだからPFASに対応できない」ではなく、方式名と公式の対象・試験情報を分けて見ることです。楽水公式はUFを含む標準構成をPFAS等除去対応と案内しています。一方で、ROは高圧膜による浄水を重視したいときに検討できる選択肢です。
PFASだけを考えるならROを選ぶべき?
「PFASを含む、できるだけ多くの溶解物質を低減したい」という優先順位なら、ROのしくみは理解しやすい選択肢です。その反面、ミネラルを含む溶解成分も低減されやすくなります。
「ミネラル分を残すという公式説明を重視しつつ、カーボンとUFを組み合わせた標準構成を使いたい」という場合は、UFを含む標準構成を検討できます。
ただし、PFASだけを理由に一律でROが正解とは言えません。楽水については、PFAS別の除去率を比べられる公式公開データを確認できないためです。契約前に、希望機種の現行仕様と、必要ならメーカーへの確認を行うと安心です。
楽水では、どの機種でもROを選べるわけではない
楽水の公式スペック比較表では、RO対応の機種と非対応の機種があります。現行LPにも、ROを希望する場合は「冷水機を除く」と記載されています。対応可否は更新される可能性があるため、申し込み前に希望機種の公式仕様を確認しましょう。
公式LPではROフィルターは別途料金と案内されています。料金・対象機種は変わる可能性があるため、本記事では金額を固定せず、公式の料金案内で確認することをおすすめします。
PFAS対応を見るときに本当に確認したい4つ
- ROかUFか:希望機種で選べる方式を確認する
- 対象物質:PFOS・PFOAなど、具体的な物質名まで公表されているか
- 除去率・試験条件:率、原水濃度、通水量、フィルター使用段階、試験主体を確認する
- カートリッジ条件:性能表示がどの交換周期を前提にしているかを確認する

楽水の現行規約では、標準構成の交換目安として、セディメントカーボンは6か月、ウルトラフィルターは12か月、ポストカーボンは18か月と記載されています。レンタルでは交換時期を楽水が管理し、定期的にカートリッジを届けると案内されています。使用量が多い場合などは、劣化状況に応じて交換を勧められる場合もあります。
楽水公式の現在の表記で、わからないこと
現行の公式製品仕様では、標準フィルターについて「PFAS等除去対応」という表記を確認できました。一方で、公開ページ上では、少なくとも次の点は確認できませんでした。
- 具体的にどのPFASを試験したのか
- PFOS、PFOAなどの個別除去率
- 試験時の原水濃度、流速、通水量、総ろ過水量
- 第三者試験機関名
- ROとUF構成のPFAS除去性能を比較した数値
そのため、「楽水のUFタイプはPFOSを○%除去する」「楽水のROタイプならPFASを完全に除去できる」といった数値や断定は避けるべきです。現在確認できる確実な情報は、楽水公式がUFを含む標準構成を「PFAS等除去対応」と案内していることです。
まとめ|UFも公式ではPFAS等除去対応。ROとは仕組みが違う
楽水ウォーターサーバーは、公式サイト上で標準フィルター構成を「PFAS等除去対応」と案内しています。標準構成は、セディメントカーボン、UF、ポストカーボンを組み合わせたものです。
PFASは非常に小さい物質を含むため、UF膜の孔径だけで対応の可否を説明することはできません。カーボンによる吸着を含めたフィルター全体のしくみと、メーカーが公表する試験情報を合わせて見る必要があります。
一方でROは、逆浸透膜によって溶解成分を幅広く低減しやすい方式です。ただし、楽水ではRO対応の機種が限られ、PFAS個別の公開試験値は確認できません。最終的には、方式名だけでなく、希望機種での対応可否、対象物質、除去率、試験条件、カートリッジ交換条件を確認して選びましょう。





