浄水型ウォーターサーバーのメリットデメリット徹底解説
「浄水型ウォーターサーバーって、そもそもどういうもの?」

「価格が安いからやっぱり何か落とし穴があるんじゃないの?」

「よくわからないまま申し込んで、後から後悔したくないのだけど・・・」

浄水型ウォーターサーバー(又は水道水ウォーターサーバー)といえば、水道水を使用するので、従来の宅配型のウォーターサーバーよりも価格が安いのが魅力的。

でもご用心!

メリットだけを見て契約して、あとから意外なデメリットに悩まされる・・・。
そんな最悪の事態はできるだけ避けたいもの。

浄水型ウォーターサーバーのデメリットが気になる

よくある話ですが、営業マンは自社製品のメリットは一生懸命説明するけど、その陰に潜むデメリットのことはあまり教えてくれないものです。

洋服屋さんを例に出すと、素敵な素材・デザインのシャツを勧められて購入したのはいいけれど、1回洗濯しただけで生地がよれよれになってしまったり・・・。

良いところだけを見て浄水型ウォーターサーバーを決めるのは失敗のもとになるので注意しましょう!

徹底調査

ここでは、国内浄水サーバー業者を横断して50プラン以上を定点観測する情報サイトとして、中立的・俯瞰的な立場で、浄水型ウォーターサーバーの基本的な「メリット」・「デメリット」をおさらいしています。

あなたに合った機種選びのお手伝いをさせていただく記事を掲載しています。
ぜひ最後までご覧ください!

そもそも浄水型ウォーターサーバは大きく分けて2種類

浄水サーバーの種類は二つ
一口に浄水型ウォーターサーバー(あるいは水道水ウォーターサーバー)と言っても、水道水をどのようにサーバー本体に給水するかの方式によって、「水道直結型」と「セルフ給水式」に分けられます。

水道直結式の浄水型ウォーターサーバーとは?

水道直結ウォーターサーバーとは

水道直結式のウォーターサーバーは、読んで字のごとく水道管とウォーターサーバーの内部のタンクを直接接続します。

水道管からタンクに自動的に送り込まれた水は、ろ過フィルターを通って、温水用タンク・冷水用タンクに振り分けられる仕組み。

水道直結式の特徴

  • 本体への水道水の給水が自動で手間いらず
  • ウォーターサーバーなのでほとんどの機種で温水・冷水がすぐに使える
  • 月額は後述する「セルフ給水方式」とあまり変わらないことが多い
  • 水栓接続工事を業者に頼む必要があるので、初期費用がかかることがほとんど
  • 非常に高性能なフィルター(ROフィルター・純水フィルター)も選べる
  • 水栓と本体をパイプでつなぐので、模様替えをしずらい

◆水栓接続工事の補足

水道管の接続工事と聞くと、壁に穴を開けたり大がかりなものを想像しがちですが、そんなことはありません。

実際は自動食洗器を蛇口と接続するのとほぼ同じ作業で済みますので、賃貸の場合でも敷金に影響はなし。

非常に高性能でほぼ純水にまでろ過できるROフィルターが内蔵されたモデルを使えるのも、水道直結式ならではの特徴となっています。

水道直結式の注意点としては、水栓工事の代金が初期費用として発生することです。
(*初期費用の掛からない例外有り)

セルフ給水式(水道水補充式)ウォーターサーバーとは?

セルフ給水式(水道水補充型)ウォーターサーバーの例
セルフ給水式ウォーターサーバーは水道直結式が直接水道管から給水できるのに対して、自分でウォーターサーバーに水を注ぎ入れる必要があります。

セルフ給水式は、まだこれという名前が各社で統一されておらず、「水道水補充式」・「タンク式」と言われることもあります。

セルフ給水型ウォーターサーバーの特徴

  • 水を自分でウォーターサーバーに補給する
  • 水道パイプを繋がないので、設置場所が自由
  • 初期費用が安い
  • ROフィルターが使えない(捨て水の問題があるため)

宅配型ウォーターサーバーと比較した場合のメリット・デメリット

宅配型と浄水型の比較

上の項目で浄水型ウォーターサーバーには2種類あると見てきましたが、詳細に説明するとややこしくなってしまいます。
ですので、ここでは水道直結・セルフ給水式の固有のメリット・デメリットには触れずに、比較されることの多い「宅配型ウォーターサーバー」と比べてメリットとデメリットをみてましょう。

現在宅配型のウォーターサーバーを使用中の方や、浄水型と宅配型のどちらかを使ってみたい方はこちらをチェックしてみてください。

ざっくりと説明すると、「安くてゴミが出ないのが宅配型」。
「高いけど水の味が美味しいのが宅配型。ただし・・・。」と言えるでしょう。

人それぞれですが、総合すると浄水型のほうがメリットは多いのではないでしょうか?

浄水型のほうがメリットが多い

浄水型のメリットは価格の安さと手軽さ

👍「浄水型」は「宅配型ウォーターサーバー」よりも・・・
  • 月額がかなり安い
  • 温水・冷水機能が宅配型と比べてもそん色なく使える
  • ボトルのゴミが出ない
  • ガロンボトルの置き場所が必要ない
  • 宅配の回数やゴミも少ないのでエコにも役立つ
  • 宅配型とは違って水を飲み切る必要はない
  • ボトル交換の力仕事が必要ない
  • どれだけ水を飲んでも月のコストは月額+水道代だけなのでほぼ一定
  • ボトルの再配達で配達員さんに気を使わなくてもいい
  • 水の味は天然水に劣るが、しっかりカルキなどは抜けているので十分美味しい

浄水型のデメリットは、歴史の浅さと構造の問題

👎「浄水型」は「宅配型ウォーターサーバー」よりも・・・
  • 選べるサーバーの種類が少ない
  • 水の味は天然水には負ける(ただし水道水ウォーターサーバーで浄水した水はカルキがしっかりと抜けているのでそのまま飲んでも美味しいです)
  • 水道直結型の場合、水栓工事が必要で初期費用が高い場合が多い
  • セルフ給水型の場合、水を自分で補給する必要がある
  • 競争が激しい宅配型ウォーターサーバーとは違って、申込特典や乗り換えキャンペーンがほとんどない
  • タンクの容量が小さいと、大人数で使う場合に水切れを起こす

◆選べるサーバーやキャンペーンについて

宅配型ウォーターサーバーは、普及率が上がるにつれて業者同士での競争も加速しています。
有名デザイナーによるサーバーを選べたり、コーヒーメーカとの一体型などバラエティに富んでいます。

一方、まだ歴史の浅い浄水型ウォーターサーバーは、まだまだそこまで多機能なものは出そろっていません。

申込時のキャンペーンについても同様で、宅配型では頻繁に見かける申込時プレゼントや乗り換えキャンペーンは、ほとんどないのが現状です。

◆水道直結型の初期費用について

水道直結型は水栓接続の工事が初めに必要です。
その工事代はほとんどの場合で、利用者負担。(平均15,000円前後)

しかし、宅配型の月額と比べると水道直結を含む浄水型ウォーターサーバーは月額が安いので、 トータルコストでは浄水型のほうが安く上がります。

中には水栓接続工事無料のプランや、接続工事を自分でできる場合は初期費用を抑えることができるプランもあるので、ご自身のご都合に合わせて検討してみましょう。

◆タンクの容量について

一般的な浄水型ウォーターサーバーは水道水をろ過した水を内蔵のタンクに貯蔵する仕組みになっています。

そのため、フィルターが浄水を作る時間よりも早く水を消費した場合には、内蔵のタンクに水がたまるまでにしばらく待つ必要があります。

ですので、浄水サーバーを選ぶ際には家族構成などにあった内蔵タンクの容量を必ず確認するようにしましょう。

⚠営業マンが語らない「水道直結ウォーターサーバー」の意外な落とし穴とは?

水道直結型ウォーターサーバーの最大の落とし穴
ここまでで浄水サーバーのメリットとデメリットについておさらいしてきました。

多くの方は、水道直結ウォーターサーバーの水栓工事の初期費用と、天然ミネラルウォーターより味が劣るという点が気になったのではないでしょうか?

しかし、当サイトではこの2つはあまり大きなデメリットとしてとらえていません。

なぜなら、水栓工事費用が掛かってもトータルコストは宅配型よりも安いですし、なんなら初期費用に工事費が掛からないセルフ給水型を選べばいいからです。

水の味についても、カルキをほぼ除去できるレベルの性能はあるので、そのまま飲んでも十分美味しいですし、コーヒーなどに使う際には天然水も浄水もどちらも違いはほとんどありません。

👉POINT

・水道直結型の初期費用は、掛からない業者もある

・セルフ給水型なら初期費用は安い(無料~2,000円程度)

・水の味は、天然水と飲み比べすると違いが分かるが、浄水サーバーの水も充分美味しい

・水をそのまま飲まない方なら全く気にならない

それよりも、最大のデメリットとして挙げられるのは、 水道直結型は部屋を引き払う際に取り外しの工事をして、新居に移った時にも再度取り付けの工事が必要という点です。

もちろん取り外しと再取り付けの別々で工事代を負担しなければなりません。

工事費は業者によってまちまちですが、一回当たり10,000円~20,000円程度は必要です。

マンションや一戸建てを所有している方にはデメリットにはなりませんが、多くの賃貸派の方にとってはかなり痛手となるデメリットです。

工事費のデメリットを解消するには?

水道直結型の 引っ越し時にかかる費用の デメリットを回避するには?
引っ越しの際に費用がかさむ水道直結ウォーターサーバーですが、次のいくつかの方法でデメリットを回避あるいは少なくすることが可能です。

解決策1:工事費が無料の業者を選ぶ

さかなクンのテレビCMなどでおなじみの「ウォータースタンド」は全てのプランで「引っ越し時の工事費」無料となっています。
それどころか、導入時の工事費すら無料になっているため、水栓工事費関連がネックになって水道直結型を諦めかけている方は、一度ウォータースタンドの公式サイトをチェックしてみてください。

解決策2:セルフ給水式を選ぶ

そもそもセルフ給水型式の浄水型ウォーターサーバーなら、引っ越しの際も本体をそのまま持っていけるので工事費はかかりません。
ただし、セルフ給水式ならではの、水を自分で注ぎ入れる手間には目をつぶらないといけません。

解決策3:賃貸契約の期間に合わせて、プランを選ぶ

各社浄水型ウォーターサーバーの契約期間は1~3年が一般的。
お部屋の賃貸契約が1年契約であれば、同じく1年契約の業者を選ぶなど、賃貸契約を確認した上での機種選びをお勧めします。

解決策4:(非推奨)DIYで水栓を接続する

水栓工事をDIYすることで初期費用や取り付け工事を節約できるプランとして展開しているのは、「楽水ウォーターサーバー」の一社のみですが、その他の業者も交渉次第ではDIYをすることで工事費を支払わなくてもいいかもしれません。

ただし、水道工事関連の工事は有資格者のみが行えるので、資格を持っていない方には非推奨とさせていただきます。